Banksy vs Bristol Museum - その1

7月 9, 2009 at 3:25 午後 (イギリス & ブリストルの生活, 本 / 美術)

ブリストル出身のアーティスト、バンクシー (Banksy) の展覧会へ行って来ました。バンクシーはグラフィティ (街中にする落書き) で有名になったストリート・アーティストで、ブリストルの街ではいたるところでバンクシーの作品を見ることができます。例えば、こういうの。

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政治色やメッセージ性が強く、風刺の効いたグラフィティを、こっそりと街に残して消えるゲリラ・アーティストのバンクシー。本名などの個人情報や顔写真は一切公開していないので、人々は彼の正体を知りません。そんなバンクシーの作品が、ブリストル美術館で展覧されることとなったのです。展覧会の準備は、美術館を閉館して内密に行われたそうです。一部のスタッフを除いては、何が起こっているのかは展覧会オープンの前日まで知らされなかったそうな。そして、準備中もバンクシーは身元を隠していたらしいです。美術官のディレクターでさえ、たくさんいたスタッフの中で、誰がバンクシーだったのかは知らされなかったという入念さ。美術館を運営するブリストル・カウンシルは、普段なら街の落書きを消して回る立場で (最近ではバンクシーの作品は消されずに残されることが多いのですが。)、そのカウンシルがバンクシーの作品を展示するというのは極めて異例のことだと、BBCでニュースにもなっていました。
Banksy in secret exhibition stunt

展覧会は6月13日から始まっていて、これは絶対に行かねばと思っていたのですが、何しろ毎日すごい行列だというので、少し時間をおいてから行くことにしました。ブリストル美術館で入り口に行列ができるのは、初めてのことだそうです。恐るべしバンクシー。それで先日、ついに行って来たわけですが、まだ行列ができていました。15分くらいで入れましたが、それにしてもすごい人気です。

中に入ると、いつもの受付デスクが、焼け焦げたアイスクリーム・ヴァンに姿を変えてお出迎え。

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ライオンの象もこんなにされてしまっている・・・。

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ロビーを抜けていよいよ展覧会場に入ると、ペインティングやオブジェ、アニマトリックスなど、たくさんのバンクシーの作品が並べてあります。私はこれまでやはり、バンクシーは 「ストリート・アーティスト」 というイメージを持っていたのですが、今回こうして様々作品を一度に見て、「ストリート・アーティスト」 と呼ばれる以上の人だなあと思いました。もっとも、バンクシー自身は、美術館に自分の作品を展示することを習慣とするつもりはないと言っていて、ストリート・アーティストとしての姿勢を崩すつもりはないようです。バンクシーはこれまで、自分の作品を美術館に持ち込んでこっそりと飾るということをしてきました。今回のブリストル美術館のイベントは公式のものであったとはいえ、作業は内密に行われ、タイトルも “Banksy vs Bristol Museum” というもので、ゲリラ的要素がとても強かったです。バンクシーにとって、美術館はゲリラの場のひとつでしかないのかもしれません。

バンクシーのサイトで、この展覧会のトレイラーを見ることができます。
banksy.co.uk

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オラ~

7月 6, 2009 at 1:03 午後 (ことば, イギリス & ブリストルの生活)

昨日から友達がうちに遊びに来ている。スペイン人のハーモニカ・プレイヤーである。「オラ~コモエスタス」 とやって来て、話中もたまに、「イエス」 と言う代わりに 「シー」 と返ってくる。

私は日常生活で日本語を使うことはほとんどない。「いただきます」 と 「ごちそうさま」 はたまに家で使うことがあるが、その他は箪笥の角に足の小指をぶつけた時に 「痛っ!」 と叫ぶくらいである。しかし先日、パブで他の客が私のテーブルにやって来て 「この椅子使っていい?」 と (もちろん英語で) 聞いた際、咄嗟に 「どうぞ」 と日本語で答えてしまったのであった。酒の力とは恐ろしいものである。

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何はともあれ、一緒にハーモニカを吹いたり、ライブに出かけたり、スペイン風の朝ごはんを教えてもらったり、楽しく過ごしている。

写真は彼がプレゼントしてくれたキンクスのTシャツ。かわいい!!

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西瓜

7月 3, 2009 at 5:42 午後 (食べ物 / ベジタリアン)

昨日までの湿度の高い日々とはうって変わって、今日は素晴らしく気持ちのよい天気となっています。からっと晴れた空に、さわやかな風。最高です。近所の八百屋さんで買った西瓜を冷して、お昼に庭で食べました。

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イギリスでは西瓜はあまり一般的な果物ではなくて、店頭には出回るものの、夏といえば苺などの方がずっと人気があるようです。「夏は西瓜だ!」 と言う人には会ったことがないし、「西瓜大好き!」 と言う人もあまりいません。これはもちろん歴史的原因もあるのでしょうが、私はイギリスの気候にも原因があるような気がします。イギリスの夏は暑くなっても高が知れているし、長続きもしないので、あまり 「西瓜を食べたい!」 という気分にははならないのです。うちの夫も、「西瓜って水分が多くて、他のフルーツに比べて味が薄い。」 などと言っていたのですが、「でもさ、この数日間みたいな暑さが2ヶ月も続いていると思ってみ。それで、あまりの暑さに食欲もないっていう時に、みずみずしい西瓜をしゃりしゃりって食べたらおいしいと思わない?」 という私の言葉に、「なるほどー。それはわかる気がする。」 と言っておりました。西瓜はやはり、うんと冷したものを暑い日にいただくに限ります。ごちそうさまでした。

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ジン・トニック

7月 1, 2009 at 1:13 午後 (イギリス & ブリストルの生活)

今年の冬は大雪で、「寒い冬の後は暑い夏が来るっていうから、今年の夏はきっと暑くなるよ。」 と言っていた人がいました。それを聞いた私は、「ええ~?ほんと?そんなこと言って、また夏なんて来ないんじゃないの、この国は。」 と半信半疑だったのですが・・・暑いです、今年のイギリス。といってもまあ30度を超えるくらいなのですが、イギリスにしては珍しい暑さです。おまけに湿度も高い。私は北海道の出身なので、湿度の高い暑さは苦手なのですが、「夏が来ない」 ということもあり得るイギリスに長年住んでいると、湿度くらい多少高くても、こう夏らしい日々が続くのはうれしいものです。

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さて、夏においしいお酒と言えば、ジン・トニック。大好きなお酒で、年中飲んではいるのですが、夏は特においしい。先日も、運河のほとりのパブで、日が暮れるのを眺めながら、きんと冷えたジン・トニックをいただきました。ここのはおいしかったですが、ジン・トニックってたまに、やけに生ぬるくて水っぽいことがありますね。毎回作る工程を見ていて気づいたのですが、これは、トニック・ウォーターが冷えていないことに原因があるようです。冷蔵庫ではなくて棚においてあるトニック・ウォーターをそのまま氷の入ったグラスに注ぐので、氷がすぐに溶ける割りには冷たくなりきらず、水っぽくぬるいジン・トニックになってしまうのです。店側としては、「どうせ氷を入れるんだから、トニック・ウォーターは冷さなくてもいいだろう」 くらいの気持ちでいるのかもしれませんが、おいしいジン・トニックを作るのに、きんと冷えたトニック・ウォーターは欠かせないものだと私は思います。

そんなわけで、外で飲むのもよいですが、私は、うちで自分で作るジン・トニックも好きです。たっぷりの氷が入ったグラスに、好きな銘柄のジンと、冷蔵庫であらかじめ冷しておいたトニック・ウォーターを注ぎ、最後に大きめに切ったレモンをぎゅっと絞って入れます。お店のジン・トニックは、薄いレモンが飾りにようににひらりと入っているだけですが、自分で作る時は果汁を絞り入れることができるのが嬉しいです。今晩はうちでジン・トニックにしよう。

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マイケル・ジャクソン R.I.P.

6月 26, 2009 at 1:33 午前 (音楽)

昨晩、パブでこのニュースを耳にした。友達と話していたら、私達のテーブルに見ず知らずの人がやって来て、「話中、ごめんね。マイケル・ジャクソンが死んだんだって。」 と言って、一同騒然となったである。えーっ!ウソだろ!というのが全員の最初の反応で、それから、「ひどく残念だ。彼の家族に同情する。」 と言う人がいれば、「俺には子供がいるんだ。あいつのやったことは許せん。死んだってなんとも思わない。」 という人がいて、それに対して 「彼は嵌められただけて、本当は何もやっていない。」 と言う人もいる。「ジャクソン・ファミリーの人生はみんな滅茶苦茶だ。その中でもマイケルはまともな方だった。」 と言う人もいた。色々な意見が飛び交う中で、マイケル・ジャクソンなんか大嫌いだという人も含めて、一同が同意したのは、「マイケル・ジャクソンは素晴らしいミュージシャンで、エンターテイナーだった。」 ということである。

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私ももちろん、これには同意である。スキャンダルの多かった彼の人生だが、そのどこまでが真実だったのかはわからない。もしかしたら、本人さえもわかっていなかったのかもしれない。こうして人生を終えることによって、やっと心の平安を得ることができたのかもしれないなどとも思う。何れにせよ、素晴らしい才能をもった少年の人生の歯車がどこかで狂ってしまったことは確かなようで、それはひどく悲しいことである。

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うちのカレー

6月 20, 2009 at 6:48 午後 (食べ物 / ベジタリアン)

時々、無性に食べたくなるもの。カレーライス。カレーは、イギリス料理と言ってもよいくらいイギリスでは一般的な食べ物である。たまにインディアン・レストランで食べたりテイク・アウェイしたりするのはおいしいけれど、カレーも一緒に食べるナンやライスも、かなり油の量が多くてギトギトしている場合が多いので、カレーはやはりうちで作って食べるのが好きである。シャバシャバしたインドの本格カレーや、今や北海道名物となりつつあるスープカレーなども好きだけれど、私が一番好きなのは、炊き立ての真っ白なご飯といただく、とろりとしたあの昔なつかしい日本のカレーである。

さて、うちのカレーは、各種スパイスとベジタブル・ストックで味付けをして、パン粉でとろみをつけて作る。かなり邪道であるが、これがなかなか美味である。たっぷりの玉ねぎとにんにくをバターで色がつくまで炒め、好みの野菜とたんぱく源 (豆類、ベジ肉など) も加えて炒めたところに水をいれ、煮立ったらあくをすくい取る。スパイス (今回はマドラス・ブレンド、クミン、コリアンダー、ターメリック、チリ・パウダー、ココア・パウダー)、粉末ベジタブル・ストック、塩、酒、フードプロセッサーですりおろしたりんご、隠し味に醤油とマーマイト、フードプロセッサーでパン粉状にした食パンを加え、弱火で煮込むだけ。入れる野菜やスパイスはその時によって毎回違うのだが、大目の玉ねぎとにんにくをじっくりと炒めることと、りんごを入れることだけはいつも欠かさない。

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スープ・ストックも中に入れる具も、野菜しか使わないので、あっさりとしたカレーである。今回は辛いカレーが食べたいというリクエストが夫からあり、チリ・パウダーを多めに入れた辛いカレーを二人でふうふう、ひいひい言いながら食べた。

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忌野清志郎を偲ぶ - その6 ・ 彼女の笑顔

6月 11, 2009 at 7:26 午後 (イギリス & ブリストルの生活, 家族 / 友達 / 夫婦, 音楽) ()

昨日は私の35回目の誕生日。35歳というのは、私の最初の夫が死んだ歳で、自分がその年齢になるというのは、ちょっと感慨深いものがあります。死んだ子の歳を数えるとはよく言いますが、私は死んだ夫の歳は数えない。私の中での彼の時間は、35歳のままストップしています。

さて、昨日は夫と彼の家族、友人達のおかげで、素晴らしい一日となりました。私は夕方に仕事がひとつ入っていたのですが、その合間を縫って、友達が遊びに来てくれたり、散歩に出たり (幸運なことにお天気でした)。 夜は夫の家族とベジ・フレンドリーなかわいいレストランで食事をして、その後、義母の手作りケーキでお祝いをしてもらいました。私は幸せ者です (泣)。みなさんどうもありがとう。毎年のことですが、ケーキを囲んでみんなが歌を歌ってくれて、ろうそくを吹き消す瞬間は、じ~んとしてしまいました。メイク・ア・ウィッシュ。大好きな人達に囲まれて、私が祈ることはたったひとつしかありません。

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それほど料理が得意なわけでもないのに、おいしい朝ごはん (レモンといちごのパンケーキ) と昼ごはん (チーズとマッシュルームのパンケーキ)、更にケーキまで作ってくれた夫には、特に感謝しています。ケーキは前日に何時間もかけて作っていて、「何をそんなに時間をかけて作っているんだ?」 と思っていたのですが、当日になってびっくり!ストロベリー・ショートケーキでした!私が 「いちごショートケーキが食べたいなあ。」 といつもぼやいているのを聞いて、レシピを探して作ってくれたのであります。お菓子作りなんてほとんどやったことのない人がストロベリー・ショートケーキだなんて、そりゃあ時間もかかるはずだわ。スポンジはふくらみが足りなくて、見かけもちょっとひしゃげていたけれど、私には彼の気持ちがとてもうれしくて、目を潤ませておいしくいただいた、最高のケーキ。

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そんな幸せな一日、私の頭の中では、清志郎の 『彼女の笑顔』 という歌が鳴り続けていたのでした。「忌野清志郎を偲ぶ - その2」 で紹介した、『Memphis』 というアルバムに入っている曲です。愛 (なんて言葉を使うとちょっと照れるけれど。) や人生について考える時の私の価値観にぴったりとくる、大好きなナンバーです。
彼女の笑顔 - 忌野清志郎 with Booker T. & the MG.’s

結婚の意味というのは人によって違うものだと思いますが、私が夫と結婚したのは、生活の安定を求めていたからでも、養ってもらいたかったからでも、30歳を超えてあせっていたからでも、子供が欲しかったからでも、前の夫の死によって自暴自棄になっていたからでもなくて、彼とひとつの家族になって、人生を一緒に歩んで行きたいと思ったからに他なりません。彼と一緒なら、私の人生は数倍幸せなものになるだろうと思ったし、私も彼をもっともっと幸せにしたいと思った。ただそれだけだったのであります。そんなことを改めて感じた35歳の誕生日でした。

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夏!

6月 1, 2009 at 8:44 午後 (イギリス & ブリストルの生活, 日々のこと)

嵐のような天気が続いていて、今年もイギリスに夏は来ないのか・・・と半ばあきらめていたのですが、来ました!夏!夏服に身を包み、散歩をしたり、庭に椅子を出して読書をしたり・・・。眩しく日差しの射すキッチンで、汗をかきながらする料理もまた気持ちが良い。太陽の光は私のような小さな者の上にも平等に降りかかり、幸せをもたらしてくれるのであります。

私の知り合いに、雨が降るたびにイギリスの天気に不平を言うロシア出身の人がいます。私も同じ外国人のよしみとして、「今日もまたブリティッシュ・ウェザーだわねえ。」 などと冗談交じりに言ったりしているのですが、その彼女は数日前に会った際、「暑すぎる」 とまた不平を言っていました。うーん、一体、この人が満足することはあるのだろうか。

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気持ちの良い天気ですが、イギリスのことなので、いつまで続くかが問題です。天気予報によると、とりあえず明後日までは持つみたいなので、明日もまた、夏を満喫したいと思います。

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忌野清志郎を偲ぶ - その5 ・ すべてはALRIGHT

5月 29, 2009 at 1:26 午前 (音楽) ()

音楽には、人の気持ちをタイムトリップさせる力がある。昔よく聞いていた曲を久しぶりに聞くと、すっかり忘れていたその頃の気持ちがありありとよみがえってくる。そんな力が音楽にはあると思うのだ。そういう意味で、音楽とは人生の宝のようなものであると私は思っている。思春期に聞いた他愛のない (でも狂おしく愛しい) ロックンロールが、20年以上も経った後に、その人の心を暖めたり勇気付けたり叱咤したりすることが、人生には確かにあるのである。私は自分の思春期を振り返ると、若かったから仕方がないとはいえ、無駄な努力ばかりして空回りしていたなあと思うことが多いのだけれど、色々な音楽を聞いたりライブに足を運んだりしたことにおいては、「よくやった」 と自分に言ってやりたいと感じている。私の心の中の引き出しには、今でもそういう宝物のような音楽がたくさん詰まっているからである。そしてそういう夜道の街灯となってくれるような物なしには、時にはひどく理不尽な人生というものを歩んで行くのは、数倍大変なことであるに違いない。

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『すべてはALRIGHT (YA BABY)』 は、数多くのRCサクセションの曲の中でも、とびきりに好きだった曲である。久しぶりにこの曲を聞いて、一気に 「あの頃」 の思いが押し寄せ、泣き出したい気分になってしまった。曲の内容は、ボブ・マーリーの 『Three Little Birds』 という曲に似ているが、RCのこの曲がちょっと違うのは、それが 「夢見る者」 に向けて歌われたということだろう。 最後の最後まで、「夢を忘れずに」 と人々に訴えかけていた清志郎らしい歌である。押し寄せる記憶に心をつまづかせながら、あの頃の私が抱いていた夢は叶ったのだろうか?と自問してみる。答えは、イエスでもあり、ノーでもある。清志郎が歌うように私も、夢を持ち続ける大人でありたいと思う。「頭ごなしに笑われても」 。
RC Succession – すべてはALRIGHT(YA BABY)

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忌野清志郎を偲ぶ - その4 ・ Imagine

5月 27, 2009 at 1:28 午後 (音楽) ()

どうして日本語でロックを歌うのかと聞かれた清志郎が、「英語ができないから。言葉の意味がわからなくては歌えない。」 と答えていたのを、どこかで読んだ記憶がある。忌野清志郎は、歌詞をとても重要視したミュージシャンであったと思う。彼の歌う歌は、何しろ歌詞が聞き取りやすい。曲を知らない人が聞いても、だいたいの歌詞は聞き取れるであろうと思う。そして、彼の書く歌詞は、愛の歌であれ、社会に疑問を訴えかける歌であれ、メッセージの込められたものが多かった。最後まで、「伝えたいことがあるから歌う」 という姿勢を崩さないミュージシャンであったと思うのだ。そして、音楽の持つ、メッセージを伝える力というものを信じていた人であり、音楽を通してメッセージを送ることや受け取ることの心地良さをよく知っていた人だと思う。それはたぶん、彼がまだ若い頃から憧れてきた、オーティス・レディングや、ジョン・レノンから学んだことなのだろう。

清志郎が日本語で詩をつけた Imagine は、ジョン・レノンのオリジナルの意図をしっかりとわかりやすく表現しつつ、日本語の詩としての美しさや説得力も兼ね備えた素晴らしい仕上がりとなっている。

忌野清志郎 IMAGINE

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この曲が収められたRCサクセションの「COVERS」 というアルバムは、その反核・反原発の内容から、発売中止となった (詳しくは>Wikipedia: COVERS (RCサクセション))。過激で皮肉な歌が多かったこのアルバムを締めくくる曲はしかし、この祈るように演奏される Imagine だったのである。

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