ラディッシュおろし
今日は、ブリストルに住む日本人の女性に会った。最近、このブログを見つけてメールをくれた方で、偶然にも家が目と鼻の先だったいうこともあって、お茶をすることにしたのである。ブラインド・デートのようで (爆) ちょっとどきどきしながら待ち合わせの場所に行ったのだけれど、そこに現れたのは、かわいらしくて、自分が何が好きで何をやりたいのかということをきちんと知っていて、夢もしっかり持っている素敵な女性であった。素敵な年上の女性に会うと、私はいつもうれしくなる。私は腹を割って自分のことを話せるようになるまでに時間がかかる方だと思うのだけれど、彼女には不思議に心を開くことができて、普段なら初対面では適当にごまかすようなことも (ブリストルに住むようになった経緯とか)、すんなりと話すことができた。またお会いできる日が楽しみである。
さて、今日の料理は和風きのこスパゲッティ。ラディッシュを食べるたびに思うのは、つーんと辛い大根みたいだなあ、ということ。日本名も 「ハツカダイコン」 だし。そこで、ラディッシュをおろして大根おろしの代わりにしてみることに。ただし、小さなラディッシュをひとつひとつおろすのは大変なので (怪我もしそうだし)、フードプロセッサーでがーっとやっただけ。かわいいピンク色のラディッシュおろしのできあがり。味はそのまんま大根おろし。チャイニーズ・マーケットに行けば大根も手に入るのだけれど、毎日行く所ではないので、手軽に大根おろしが食べたい時にはすごく便利かも。
永住権
またビザ更新の時期がやって来てしまいました。16ページに上る申請書の記入をしたり写真を貼ったりするのもなかなか面倒ですが、過去2年分の住居証明や、Public Funds (生活保護) なしで生活して行けることを示す財政証明などを用意しなくてはならなくて、これがまた退屈極まりない。しかし、そんなのはまだ序の口で、ビザ更新のたびに本当に私の気を重くするのは、その申請にかかる費用。今回の申請費は、なんと £950 (約19万円!) もかかりました。郵送による申請だと £750 (それでも約15万円もする。) で済むのですが、これだとビザの発行までに数週間かかります。私も夫も、今回は早くパスポートを返してもらう必要があったので、書類を持って片道2時間かけてバーミンガム (Birmingham) にあるオフィスまで出向いて、即日発行してもらいました。即日発行は pemium serivice といって (笑) £200 余分にかかるわけです。私はイギリスに住むようになって今年で7年目ですが、数年前に2~3ヶ月ごとにビザを更新しなくてはならない時期があって、この7年間でビザに費やしたお金は今回のを入れて £3000 (約60万円!!) 近くになります。考えただけで頭がくらくらする、、、。天気が悪くて、食べ物がまずくて、サービスが悪くて、物価ばかり高いこの国にそうまでして残りたかったのかというと、、、うーん、やっぱり残りたかったんでしょうねえ。今回のビザは Indefinite leave to remain (永住権) なので、原則的には、これを最後に一生ビザの更新はしないで済むはず。7年目にして、やっと肩の荷がひとつ下りた気がします。きちんと書類はそろえたし、やましいことは何もしていないのでビザはもらえて当然なのですが、それでもやっぱり無事に終わって安心しました。
今晩は夫と、インディアン・レストランでささやかなお祝いをしました。大好きなインドのコブラビールで乾杯。永住権を手に入れたことは、私達夫婦にとって、ある意味結婚よりも意味のあることのような気がします。
九州ナイト - その3 高菜ライス
例のからし高菜 (>九州ナイト - その1 からし高菜と柚子胡椒) を使った料理。今日は、LiLA管理人さんおすすめの高菜ライスに挑戦。レシピを検索したら、ベーコンや挽肉や卵が入ったものから、高菜とご飯だけのシンプルなものまで色々ありました。うちではとりあえず、長ねぎ、にんにく、にんじん、唐辛子をごま油で炒めて、からし高菜を加えて更に炒め、高野豆腐と冷蔵庫の中に眠っていた Oyster Mushroom (ヒラタケ) も追加。ここへご飯を加えて味付けをしてできあがり。からし高菜自体に味がついているので、味付けは簡単でOK。私はしょうゆと酒を少々使いました。
おいしかったですが、「なんか、いろいろ入れすぎ?」 という感じもしました。次回は他の材料を減らして、もっと高菜の味が引き立つように作ってみよう。夫はものすごく喜んでいましたけど、、、(イギリス人の夫って、こういう時はほんと楽)。
九州ナイト - その2 はちみつかぼす
先日のからし高菜と柚子胡椒 (>九州ナイト - その1 からし高菜と柚子胡椒) の他にもうひとつ、母が買って来てくれた九州みやげ。はちみつかぼす。

かぼすの果汁にはちみつを加えたもので、水やお湯で割って飲むらしいですが、うちではヴォッカと一緒にグラスにそそいで、炭酸水で割っていただきました。日本の食べ物や飲み物は、はちみつが入っているとは言っても、決して甘くなりすぎないところがいいですね。
ここ数日、日中は気温が上がって暑いので、ウィート・ビールとかジン・トニックとかマルガリータとかモヒートとか、さわやかなお酒が恋しくなってしまいます。このはちみつかぼす+ヴォッカ+炭酸水も、真夏の昼下がりに合いそうなお酒です。
分かち合うということ
昨晩はバンドのギグ。ブルースを愛する者達による、ブルースを愛する人々のためのギグという感じで、すごく気持ちがよかった。うちのメンバーは平均年齢が30歳くらいで、「若い連中がブルースのソウルとフィーリングを持って演奏しているのを見るのはすごく嬉しい」 と評価して下さる方々が多い。確かに、ブルース・ジャムなどに行くと、「ロック・ギタリストがブルースの真似事をしている」 というような演奏がとても多くて、そういうのは私達の目指すところでは全くない。オリジナリティはもちろん大切にするけれど、それと同時に、ブルースという音楽とそれを生み出したミュージシャン達への愛情と尊敬は、いつも心に留めている。そんな私達と同じような思いを持ったブルース・ラバーズを聴き手に演奏するのは、とても楽しい。
これはいつも思うのだけれど、自分の演奏する音楽を、誰かと (それが一緒に演奏するミュージシャンであれ、あるいは聴き手であれ) 分かち合えるというのは、人生におけるかけがえのない幸せのひとつである。
帰りの車のラジオで、ジャズ・トランペット奏者の Humphrey Lyttelton が亡くなったというニュースを聞いた。ミュージシャンとしてだけではなく、ラジオのコメディ番組の司会者としても愛されてきた人である。彼もまた、自分の愛するものを誰かに伝え、分かち合うということを常にしてきた人であったと思う。R.I.P.
ブルースに興味のある方は、私のもうひとつのブログ、「ブルースハープな日々」 にもぜひいらしてください!
>ブルースハープな日々
ミントの天ぷら
リッゾトを作るのに夫が買って来たミント。リゾットに使う量は高が知れているので、たくさん残ったミントを前に、使い道に悩む私 (残り物の整理はいつも私の仕事)。ミントって他のハーブと違って、ちょっと使い方に悩みます。何にでも合うというものでもないし、たくさん使いすぎると癖が強すぎるし。何か大量にミントを食べる方法はないものか、、、と悩んだ末、天ぷらにしてみることにしました。作り方は青葉の天ぷらと同じ。ミントの葉を洗って、キッチンペーパーで水気を拭き取って、裏面にだけ衣をつけて揚げます。あまり揚げすぎるとミントの香りが飛んでしまうので注意。薄いのですぐに揚がってかりかりになります。衣がかりっとなったら上げ時です。ミント独特の癖が弱まって、でもしっかりと香りは残っていて、とても食べやすくておいしい!
本日の天ぷらは、ミントの他に、さつまいも、ズッキーニ、赤ピーマン、マッシュルーム。天ぷらは (というか揚げ物は) あまりしないので、うまくできるかちょっと心配だったのですが、全てからりと揚がりました。天つゆは干し椎茸の戻し汁がベース。久しぶりに食べる天ぷらはうまし。。。でもやっぱり揚げ物ってあと片付けが面倒。もう当分はしないぞ。
春が来た
4月だというのにずっと気温の低い日が続いていたのですが (まあイギリスではめずらしいことでもないんですけど)、昨日からからっと晴れて気温も上がって、ようやく春らしくなりました。行く先々で、きれいな花が咲いているのを発見。
北海道はそろそろ桜の時期でしょうか。兄夫婦には3人目の子が生まれて、実家ではにぎやかな春を迎えていることでしょう。みんなが健康で、幸せでありますように。
ビールのある生活 - その5
うまい。ドイツのバイエルン (英語ではBavaria) のウィート・ビールは、なぜこんなにうまいのだ。ここで作られるウィート・ビールはどれもはずれなし。今日のビールは “Bavarian Dunkel Weissbier”。Waitrose (イギリスのちょっと高級なスーパーマーケット) のブランドですが、きちんとドイツで製造されたものです。
Dunkel は英語では Dark ということなんでしょうね (ドイツ語力ゼロ)。普通のウィート・ビールに比べて色が黒っぽい。コクと程よい甘みがあって、後味に酸味が残る、、、感動的においしい。私は一生、ビールはバイエルンのウィート・ビールだけで生きて行けそうです。
ダール作りに挑戦
私はダール (スパイスの効いた豆のスープ) という料理が好きで、インディアン・レストランに行くとよく頼みます。うちで 「今日はインド料理にしよう!」 という日は、だいたい
1.どちらも疲れていて料理をする気がない時
2.どちらかが (又は両方が) 風邪をひいている時 (イギリスでは風邪の時はカレーなどの香辛料の効いたものやチキンスープを食べる習慣があります)
3.夜遅くまで何も食べるチャンスがなかった日(インディアン・レストランは深夜まで営業しているところが多い)
など、タフな日であることが多いので、そんな一日の終わりに食べる熱々のダールは格別です。疲れも風邪も吹っ飛んで、元気が出るような気がします。
さて、「おいしいけれど手間がかかりそうだなあ」 と思って、自分で作るのは躊躇していたダールですが 、レシピを探してみると、意外と簡単そう。色々なレシピがありますが、「乾燥豆を茹でたところに炒めた玉ねぎを入れて、スパイスと共に煮込む」 というのが基本らしいです。
今回はこちらのレシピを参考にさせていただきました。
>シェフズ・スペシャルカレー 伝道師特製オリジナル・レシピ 第20回 ダール・タルカ
私は red lentils (赤レンズ豆) をレシピの倍量使って、玉ねぎも大きめなのを一つ、にんにくは4片使いました。香辛料はマスタード・シードとマサラを追加。最後に刻んだコリアンダーの葉をたっぷりと加えました。
玉ねぎをスライスして炒めるのにちょっと手間がかかるだけで、後は煮込むだけなので、とっても簡単。イギリスのインディアン・レストランで食べるものより、油が少なくて塩も控えめ。あああ、おいしい。こんなに簡単に作れるなら、もっと早くに挑戦すればよかった。お鍋にいっぱい作ったので、数日は楽ができそうです。
Shiny person
先日、久しぶりにエイドリアンと会った。エイドリアンは数年前までブリストルに住んでいた、私と夫の共通の友達である。彼は私と同い年なのだけれど、まだ若い頃に脳の手術の失敗が原因で、視力を失ってしまった。それから自暴自棄になって、かなりむちゃなことをした時期もあるらしい。人生の理不尽さを身に染みて知っている人であり、悲しみと絶望のどん底から這い上がってきた人である。私も20代のうちに突然の事故で夫を亡くしたりしているので、彼の感じた悲しみや怒りや絶望はほんの少しだけれどわかるような気がする。
エイドリアンと一緒にいて実感するのは、この世の中がマイノリティにとっていかに不便にできているか、ということである。視覚障害者として生活することが大変であろうことは少しは想像がつくけれど、実際に彼の家に泊まりに行ったり一緒に外出したりするたびに、想像することと実際に生活することのギャップを思い知らされる。例えば、家に一人でいる時にはつけない部屋の明かりを、私達のためにエイドリアンがつけてくれる時、私の胸はずきんと痛む。ビタミン剤を探しているエイドリアンに 「このオレンジの?」 と聞いてしまった後、はっとして謝る馬鹿な自分がいる。
そんなエイドリアンであるが、彼は周りの人間に対して、ものすごく洞察力がある。ある時、私はじっとエイドリアンを見つめていたことがあった。別に何かを考えていたわけではなくて、ぼーっとしていて、何の意識もせずにただ見つめていたのである。するとエイドリアンは 「何でそんなに見つめてるの?」 と聞いてきた。びっくりした私は 「あ、いや、エイドリアンが好きだからだよ」 と答えるしかなかったのである。私が現在の夫に好意を抱いていることにいち早く気づいたのも、エイドリアンであった。誰にも言っていなかったにもかかわらず、エイドリアンは私の心の動きを目ざとく読んだのである。また先日は、別れ際にハグをした後、”Keep Shining! You are shiny person.” と言ってくれた。誰に言われてもうれしい言葉だとは思うけれど、エイドリアンが言ってくれたことが私にはとてもうれしかった。それはたぶん、目には見えない輝きなのであろうから。
エイドリアンは最近、素敵な恋人と婚約をして、とても幸せそうである。自分で始めたビジネスも、大変そうではあるが順調なようだ。部屋の明かりはエイドリアンにとって意味を成さないけれど、太陽の光は万人の上に平等に降り注ぎ、彼の心と身体を温める。そんな太陽の光のような幸福が、これからも彼にたくさん訪れることを願っている。










