しばれる
北海道ではすごく寒い時、「しばれる」 という言葉を使います。「今日はすごく寒いね~」 というより、「今日はしばれるね~」 という方が、数倍リアリティがあるのです。
ということで、しばれます。寒いです。クリスマスから晴天が続いていて、それと同時に気温もぐっと下がり、しばれてます、ブリストル。今日は久しぶりに曇りでしたが、気温が低いのは変わらず。

こう寒いと、家を出るのが億劫になりますが、日々のジョギングは欠かさず行っております。加えて昨日までは素晴らしい天気が続いていたため、ウォーキングに出かけたりもしました。イギリス人は、「太陽は出ている時に楽しんでおかないと、今度はいつ見られるかわからない」 という強迫観念のようなものを持っていて (笑)、天気が良いと、ここぞとばかりに外へ出たがる人が多いです。7年のイギリス生活の末、私もすっかり、「太陽 = 外へ出なくては」 というパブロフの犬状態になってしまいました。まあでも、せっかくの天気の日に家にこもっているよりは健康的ですね。上の写真は、クリスマスの散歩で義姉が撮ったエイヴォン川です。
今年一年、ブログを読んで下さった方、コメントを下さった方、どうもありがとうございました。よいお年をお迎え下さい。
おまけ : フラ・ダンスをするチューズデー・ベア

関連過去記事
>くまのビスケット (ぬり絵着せ替え人形付き)
くまのビスケット (ぬり絵着せ替え人形付き)
夫からのクリスマス・プレゼントのひとつ。くまのビスケット。チョコ、ラズベリー、バナナの3種類。ここまでで既に、くま好き、ビスケット好きの私のツボにはまったのですが、更にこのビスケットのすごいところは、色を塗って切り抜いて作る、くまの着せ替え人形が付いているところです。




月曜日から日曜日まで、7種類のコスチュームが日替わりで用意されています。昨日は日曜日だったので、ナースの格好をしたサンデー・ベアを作り、月曜の今日は宇宙飛行士のマンデー・ベアを作りました。


夫からはもっとまともなプレゼントもあったのですが、こういうウケ狙いのプレゼントが、毎年いちばんうれしかったりします。子供向けだと思いますが、ビスケットは高級感があっておいしかったです。それにしても、去年も確か、粘土で作るくまのキットをもらって、ブログのネタにしたのでした・・・。成長してないですね。
>熊を作る - その1
>熊を作る - その2
クリスマスの散歩
クリスマス・イヴまではどんよりと憂鬱な天気が続いていたのですが、幸運なことにクリスマス当日は太陽が顔を出しました。クリスマスの日はランチの後にみんなで散歩に出ることが多いので、今年は天気がよくてラッキーでした。

私は毎年夫の家族と過ごすのですが、みんな良い人だし、少人数なこともあって、気疲れすることもなく、楽しいクリスマスを過ごすことができています。彼らがもしクリスチャンで、クリスマスを宗教行事として捉えていたとしたら、無宗教の私としては居心地が悪いだろうなと思いますが、幸運なことにそういうこともないので、義家族と過ごすクリスマスはとても楽しいです。
昨日のボクシング・デー (26日) も、本日も素晴らしい天気で、夫と散歩に出かけました。二人で太陽の日差しを浴びて森の中を歩いていると、しみじみと幸せを感じます。 「クリスマス・セールに行こう」 などという人じゃなくて本当によかった。夫とは育った環境も違うし性格も生活パターンも違いますが、音楽の趣味が合うとか、ベジタリアンであるとか、こういう日に買い物よりも自然の中を歩くことを好むとか、根本的なところで相性が良いと感じます。


ベイリーズ、ペア・サイダー
昨晩はベイリーズ好きのうちのギタリストと一緒にベイリースで酔っ払い、今日は夕方から明日のごちそう (というほどのものではないんですけど。) の準備をしながら、キッチンでペア・サイダー (梨のサイダー) で酔っぱらい、明日も義母宅で酔っぱらう予定です。お酒は好きですが弱いので、ちょっとですぐに酔えるという経済的な体質であります。(でも本当はたくさん飲める人がうらやましい。)

写真はクリスマス・カクタス (シャコバサボテン)。たまに水をやるだけで、あとは何の手入れもしないのにすくすくと育ち、毎年この時期になると大量の花を咲かせる偉い子です。
みなさま、それぞれによいクリスマスをお迎え下さい!
ウォレスとグルミットの新作
今年のクリスマスに楽しみにしているもののひとつが、クレイ (粘土) を使ったアニメーション 「ウォレスとグルミット」 の新作。実は私は4年ほど前までウォレスとグルミットの作品 は見たことがなくて、それを夫に伝えたところ、「なぬ!それはけしからん!」 ということになり、彼がDVDを買ってきてくれたのでした。
まず見たのは、第一作目の “A Grand Day Out” (邦題 : 「チーズ・ホリデー」)。夫には 「絶対に気に入るから」 と言われていたのですが、本当に私好みで、すぐに大好きになりました。
たーらら、たーらら、たらーと音楽が流れて作品が始まり、カメラがホリデー雑誌の山をぐるりと映し出し、それから回る地球儀に移り、続いて “Picnic Guide” という本に移ったところでぴたりと止まる。それからカメラがぐっと引いて、難しい顔をして地球儀と “Picnic Guide” を照らし合わせているウォレスと、その横で本を読んでいるグルミットが画面に現れる。二人が座っているのは、生活感があふれるイギリス風のリビング・ルーム。ここまでほんのい1分くらいですが、すっかり虜になってしまいました。
何しろ、芸が細かい。グルミットは一言も話さないのに表情豊かでかわいいし、壁紙やティーポットやクラッカーのパッケージ、ルームライトのコンセントに至るまで、とにかく細かく作られています。一作作るのに数年かかるらしいですね。今回も、前作の映画 “The Curse of the Were-Rabbit” (邦題 : 「野菜畑で大ピンチ!」) から3年ぶりの新作となります。

見るまでの楽しみにしておきたいので詳細は読んでいませんが、パン屋さんの話らしいです。パン大好き、パン屋さんも大好きな私は、かなり興奮しております。
>BBC set for very Gromit Christmas
>Wallace & Gromit – The Official Site
ちなみに、ウォレスとグルミットの作者、ニック・パーク (Nick Park) が所属するアードマン・アニメーションズ (Aardman Animations) は、ブリストルにあります。だからどうだというわけではないんですが。
新作の “A Matter of Loaf and Death” は、25日の夜8:30からBBC Oneで放送されるそうです。うちにはテレビがないのですが、クリスマスの日は義母の家に行くことになっているので大丈夫なのです。楽しみ!
冬至 2008
今日は冬至。クリスマスはもともと、自然の中の神々を信仰するペイガンの人達のお祭りでした。太陽の力が一番弱いこの冬至の日に、太陽の復活を祈ってお祝いをしたわけです (詳しくは過去記事>柊 - クリスマスとペイガン)。
今日のブリストルは、どんよりと暗い天気で、まさに太陽の復活を祈りたくなるような一日でございました。どんなに暗いかというと、こんな感じ。

風が強かったので晴れ間もちょっとはあったのですが、ほとんど一日中こんな感じでした。
わかるなあ、ペイガンの人達の気持ち。
焼きカレー
焼きカレーなるものを噂に聞いて (というかネットで読んで)、試してみたくなったので、先日の残りのカレーで挑戦してみました。
作り方は簡単。
1.グラタン皿にバターを塗ってご飯を平らに並べ
2.その上にカレーをご飯にかぶせるようにのせ
3.表面にくぼみをつけてその中に卵を落とし
4.その周りにチーズをのせて
5.オーブンで10~15分ほど焼くだけ。
ごはんとカレーは温いものを使うとよいそうです。

とろりとした半熟卵とカリカリのチーズが絶妙な組み合わせで、期待以上のおいしさでした。今度カレーを作った時も、また絶対にやる!
早朝配達
今朝は、郵便配達人に叩き起こされる。普通の郵便が来るのはもうちょっと遅いのだけれど、Parcelforce (イギリスの郵便局の小包部門) の配達が来るのは、いつも決まって朝の7時。
今朝も、ぴんぽーんぴんぽーんという音ではっと目が覚め、あわててパジャマの上に服を着て (着替えている余裕はない。)、薄暗い中 (イギリスの冬の朝は暗い。)、 どたばたと玄関のドアの鍵を探す。うちのドアは内側からでも鍵なしでは開かないのである。暗いのと寝ぼけているのとあせっているので、いつもの場所にあるはずの鍵がなかなか見つからない。仕方ないので、スペアの鍵を取りに行って、ようやくドアを開ける。暗がりの中、「グッモーニン、ア・パーセル・フォー・ユー」 と言う兄さん。兄さん、懐中電灯持ってるよ。暗くて寒い中、ごくろうさまだよ。
荷物を受け取りやっと落ち着いて、「で、鍵はどこにあるんだろう?」 と、電気をつけて探してみたら、いつものところにきちんとあった。考えてみたら、始めから電気をつけて探せばよかったのである。起きたばかりでパニック状態だったので、気が回らなかった。時計を見たら、6時49分。早いよ。まだ7時にもなってないよ。毎朝、早起きして仕事に行かなければならない皆さま、すみません。でも、うちは子供もいないし、夜から働き始めることも多いので、朝の7時といえば早朝なのである。夫は完璧な夜型人間なので、朝の荷物はいつも私が寝ぼけて受け取りに出るはめになる。
何はともあれ、届いた荷物は実家の母からであった。お母さん、ありがとう。北海道は寒い季節だけれど、身体には気をつけて。
らっきょうをいただく
昨日は、お友達のまきさんと会って、暫しおしゃべり。いいことだけではなくて、辛いことも悩みもなんでも正直に話せる友達がいるというのは、本当に本当にありがたいことであります。
そんなまきさんにらっきょうの酢漬けをいただいて、カレーライスが無性に食べたくなったので、昨晩はカレーを作りました。ブリストルでは貴重な日本の食材。らっきょうと共に食することを思うと、いつものカレー作りも心が弾みます。

ベジタリアンというものにあまり馴染みのない人と話をすると、「たんぱく質はどうしてるの?」 と聞かれることがたまにあります。うちはヴィーガンではないので、チーズなどの乳製品や卵も食べるし、豆類やベジ肉も活用します。今回使ったのは、Quorn のベジ肉。先日、義母にごちそうになったカレーに入っていてとてもおいしかったので、真似させてもらいました。

ひよこ豆とたっぷりの野菜も入れて、ヘルシーカレーのできあがりです。ナンにしようかなとも一瞬思ったのですが、やっぱりらっきょうはカレーライスと一緒に食べたいなと思い直して、ご飯にしました。フェンネル・シードとグリーンピースのご飯です。

あ~幸せ・・・。ごちそうさまでした。
Horowitz in Moscow
先日、ピアニストのきみーさん (辻森公恵さん) が、ご自身のブログで、ホロヴィッツの映像を紹介されていました。それを読んで、いつか書こうと思っていたホロヴィッツのライブアルバムのことを思い出したので、今日はそのアルバムについて。
このアルバムは、アメリカに亡命したホロヴィッツが、61年ぶりに祖国を訪れ、演奏した時のライブ録音です。その名も、「ホロヴィッツ・イン・モスクワ」。私の中では最高のアルバムのひとつで、これまで何度か、クラシック音楽が好きな人の誕生日やクリスマスのプレゼントにもしてきました。

私がこのアルバムを好きな理由は、ホロヴィッツの素晴らしい演奏ももちろんあるのですが、それに加えて、聴いていて音楽の本質のようなものを感じられることにあります。
1986年、ホロヴィッツは82歳。「ソヴィエトには帰りたくない」 と口癖のように言っていたらしいですが、その彼が、61年の歳月を得て、もう一度祖国で演奏することを決意した心境は、かなり複雑なものであっただろうと思います。これまでのわだかまりを捨てて、聴衆に向けて音楽を奏でるホロヴィッツ。そしてそれを熱く受け入れる人々。そういったホロヴィッツと観客の息づかいが手に取るように感じられて、まるで私自身がコンサート会場にいるような感覚に陥ることができます。そして、このアルバムを聴くたびに、「音楽ってこうあるべきなんだよな。」 と思うのです。
このアルバムを始めて聴いたのは大学生の時で、試験で弾くことになっていたスクリャービンの練習曲が入っていたので、大学の図書館で借りて聴いたのでした。あまりの感動に、ヘッドフォンをつけながら図書館の机につっぷして泣いてしまった覚えがあります。数日後、同じスクリャービンの練習曲を選んだクラスの子に、「ホロヴィッツ・イン・モスクワの演奏聴いた?」 と聞いたところ、「うん。聴いた。ミスタッチばっかりではずしまくりだよね。」 と言われ、愕然としたのを今でもはっきりと覚えています。私はミスタッチなんて全く気にならなかったのですが、そういう聞き方をする人もいるんだなあ、と驚いたのでした。
このコンサートのアンコールで、シューマンのトロイメライを弾いた時の映像があったので、リンクを貼りたいと思います。客席には収まり切らず、立ち見客で埋めつくされた会場。自分自身に問いかけるように、そして観客に語りかけるように弾くホロヴィッツ。人々の目に浮かぶ涙。音楽の目的というのは、弾き手によっても、聴き手によっても、音楽のジャンルによっても違うと思うのですが、私にとっての音楽は、こういう瞬間のためのものなのだと感じます。
>YouTube – Horowitz plays SchumannTraumerei in Moscow