John Martyn (R.I.P.)

1月 31, 2009 at 12:27 am (音楽)

ジョン・マーティン (John Martyn) が亡くなったそうです。60年代から活躍してきた人で、イギリス人にとってその存在は大きく、多くのミュージシャンに影響を与えた人です。私は彼の音楽にそれほど詳しかったわけではないのですが、好きな曲がいくつかあるので紹介します。

John Martyn – May You Never
John Martyn – Bless the Weather

john_martyn1

“May You Never” はエリック・クラプトンもカバーしていますが、ジョン・マーティンのこのオリジナルは、クラプトンのバージョンなど比べ物にならないほど素敵です。

R.I.P.

パーマリンク 2件のコメント

笑い癖

1月 29, 2009 at 5:02 pm (日々のこと)

私は、笑ってはいけない時に笑いたくなってしまうという、困った癖がある。どんな時に笑いたくなるのかというと、非日常的でシリアスな場面である。先日も、視力検査に行って、笑いがこみあげてきてしまった。わけのわからない機械がたくさんある薄暗い部屋の中で、検査官と2人っきりである。ここまでで既にもうおかしい。更に、レンズの度を調節するための変な丸い眼鏡をかけさせられたり、目をライトで照らして覗かれたり、遠くに見える文字を声をあげて読まされたりする。これはどう考えてもおかしい。奥歯をかみ締めて、なんとか笑いをこらえたのであった。

歯医者も同じくおかしい。未来の椅子みたいなのに寝かされて、マスクをつけた歯科医が私の口の中を覗いているのである。そして、変な音を立てる色々な機械が次々と口の中に入ってくる。これもかなりおかしい。

うちの実家には、毎月の父親の命日にお坊さんがお経を上げに来るのだが、そこでも私は笑ってしまう。親戚が集まって、お坊さんの後ろに並んで正座をし、厳粛にお経を聞いている。おかしい。笑ってはいけない場なのだからきちんとしなくては、と思うと更におかしい。ぽっく、ぽっく、ぽっく、、、と執拗に続く木魚の音に私の緊張は高まり、ち~んというところで、たまらずぷっと吹き出してしまう。横を見ると、兄の肩が震えている。笑いをこらえているのである。そんなのを見てしまっては、もうだめである。目に涙を浮かべながら、早く終われ、早く終わってくれ、と願うばかりとなる。

こんな困った癖を持った私であるが、最大のピンチは、現夫との結婚式の時であった。指輪を交換して、誓いの言葉を述べるという、結婚式で一番大切で感動的な場面である。まず、夫が誓いの言葉を言いながら、指輪をはめてくれた。私達は結婚という形にそれほど重きを置いていたわけではないし、式もごく近い身内と親友だけの質素な人前式にしたのだが、それでもやはりこの瞬間は私の胸に感動を呼んだのである。感動の涙をこらえながら、さあ、次は私の番だ、と思って夫の顔を見た瞬間、急に笑いがこみ上げてきてしまった。口元をハンカチで覆って泣いているふりなどをして必死でごまかしたのだが、やはりみんなにはばれてしまったようである。こういう大人気ない癖は早く直したいと思っているのではあるが、なかなか直らないのが癖というものである。式の後に友人らが、「現実味があってよかった」 とフォローしてくれたのが、せめてもの救いであった。

パーマリンク 4件のコメント

Like a Virgin

1月 25, 2009 at 11:01 pm (音楽)

先週は週に5日ライブがあって、体力的になかなかきつい一週間でした。

昨晩はバンドのギグ。セットアップ中に、30代~40代くらいの男の人が私のところにやって来て、話しかけてきました。その時の会話。

男性: 「今日はマドンナの曲とかやるの?」

私: 「いや、今日はブルースばっかりなの。」
(一瞬、冗談かと思ったけれど、彼の表情がいたって真面目だったので、真面目に答える。)

男: 「そう?じゃあ、マドンナは演らないの?Like a Virgin とか。」

私: 「う~ん、演らない。ごめんね、私達、ブルースバンドだから・・・。」
(ちょっとたじたじ。)

男: 「リクエストは受け付ける?」

私: 「ええと、ブルースの曲で、知ってる曲なら演れるかもしれないけど・・・。」

あ~、びっくりした!なんで?なんでマドンナ?私、マドンナ歌いそうに見える?
マドンナは、昔も今もあまり興味がないのですが、素晴らしいエンターテイナーだし、現在もストイックに身体を鍛えて、常に新しいことに挑戦するその姿はすごいなあと思います。でも歌わないわよ!

madonna-like-a-virgin

昨日のライブは、この私と男性とのやり取りを聞いていた友達が、曲の合間に 「マドンナは演らないの?」 と何度もふざけて聞いてきて、もうおかしいのとうるさいのとで大変でした。演りませんってば!

でもせっかくだから、YouTube の映像を載せちゃおう。85年のライブです。
Madonna, Like A Virgin – Virgin Tour 1985

パーマリンク 6件のコメント

In Bruges

1月 24, 2009 at 1:40 am (映画)

2008年のイギリス映画。2人のヒットマンが、ボスの指令でベルギーの都市 Bruges (ブルージュ、ブルッヘ) へ行き、そこから思わぬ展開に・・・。脚本・監督はイギリス生まれのアイルランド人、Martin McDonagh。2人のヒットマンはこれまたアイルランド人の Colin Farrell と Brendan Gleeson が演じています。

in_bruges

ストーリーとしてはけっこうシリアスで重いし、胸切なくなるシーンもあったのですが、全体にコメディ色が強くて、始終くすくすと笑って見ていました。2人の会話のやりとりも可笑しいし、ボスのキャラクターも、彼と2人のからみも良かった (ボス役の Ralph Fiennes はすごくいい味出していました)。私はドタバタコメディーはあまり好きではないのですが、こういうイギリス映画ならではという感じの、地味なおかしさはすごく好きです。何かおもしろいことをやろうとしているのではなくて、彼らなりに至って真面目に振舞っているのに、どこかはずれているところのおもしろさ。

それにしても、世界遺産となっているだけあって、ブルージュは美しい街であります。

bruges_canal

bruges_clock_tower

この 「夢のように美しい街」 という設定が、この映画をコメディに仕立てている大きな要因であり、オチ (といっても、結論は見る側に任せられているのですが。) につながる鍵となっています。そういうところも上手いと思いました。

パーマリンク 6件のコメント

オバマ大統領就任式式典

1月 21, 2009 at 1:02 pm (日々のこと)

世界中が盛り上がった、オバマ大統領の就任式。私も、「ああ、どうかオバマさんが撃たれたりしませんように」 とちょっとどきどきしながら、BBCのサイトでライブ中継を見ておりました。

こういう舞台でアレサ・フランクリン (Aretha Franklin) が歌うというところが、さすがアメリカだなあ、と思います。日本ではまず考えられないですよね。若い頃に比べるとやはり高音がきつそうでしたが、初のアフリカ系アメリカ人の大統領誕生を象徴するような、素敵な歌だったと思います。

イギリスでは、鉄の女・マーガレット・サッチャーの時代から続いていた保守党からトニー・ブレアの労働党に変わった際、「これで世の中が変わる」 という期待と希望を多くの人が抱いて、大いに盛り上がりました。ブレアはそれを裏切って終わってしまったわけですが、オバマ大統領にはそんなことにならないように、がんばってほしいと思います。

パーマリンク 8件のコメント

足浴

1月 18, 2009 at 7:25 pm (フィットネス / スポーツ)

私は極度の冷え性で、いつも冷えに悩まされています。ジョギングや筋トレをしたり、身体を冷やす食べ物や飲み物を摂らないようにしたり、家の中でもマフラーをしたり、もこもこのスリッパを履いたりしているのですが、冷えは年々ひどくなるばかり。そこで、数日前から、足浴を始めてみました。シャワーだけではなくて、お風呂にも毎日入るようにしているのですが、お風呂はだいたい夜なので、昼間のうちに身体を温めて血行よくする方法を考えていて、足浴を思いついたのです。

巷には電動のフット・バスなんかも出回っていますが、私が買って来たのは、プラスティックの洗い桶。£1.5なり~。安いっ!他にあまりきれいな色がなかったので、ピンクのにしました。どうせなら、明るい色の方が気分も弾むし、三日坊主にならずに済むような気がしたのです。

ashiyu

これにお湯を入れて、15~20分くらい足をつけると、足先から身体が温まって、ぽかぽかになります。毎日続けると、体質が改善されるらしいです。

本を読んだり、ブログを書いたり、ハーモニカの練習をしたりしながら、足浴。うう~、極楽じゃ~。

パーマリンク 4件のコメント

ベジタリアンは虫を殺すか

1月 16, 2009 at 12:10 am (食べ物 / ベジタリアン)

いつだったか、知り合いに、「ベジタリアンって、虫も殺さないの?」 と聞かれたことがあります。それまであまり意識して考えたことがなかったので、自分の生活を振り返って考えてみるのは、なかなか興味深かったです。

ベジタリアンである理由は人それぞれなので、虫を殺すのは平気だという人もいるでしょうし、ベジタリアンではないけれど虫は殺さないという人もいるかと思います。私個人としては、動物はもちろん、虫も意図的には殺しません。間違ってカタツムリを踏みつけて殺してしまった日は、一日中ブルーになります。

私は初めから厳格なベジタリアンだったわけではなくて、ベジタリアンの生活をしてみようかと思い立ってから一年ほどは、ごくたまに肉や魚も食べるという生活をしていました。自分で買ったり料理したりはしなかったものの、友人宅に呼ばれた時や、日本に帰って家族と食事をする時などには、平気で肉や魚を食べていました。しかし、だんだんとそれに抵抗を感じるようになって、肉や魚は一切口にすることがなくなりました。

全てのベジタリアンがそうだというわけではないと思いますが、私の場合は、肉や魚を食べない生活を何年も続けるうちに、食材としての肉や魚が、「生きている動物や魚の身体の一部」 に見えるようになってきました。「食べ物」 としてではなくて 「動物」 に見えてしまって、痛々しく感じてしまうのです。昔は魚なんて平気でさばけたし、パリで肉屋の軒先にウサギがまるまるぶら下がっているのを見ても特に惨いとは思わなかったのですが、3~4年ほど前からは、もうぜんぜんだめです。バーベキューで豚の丸焼きなんかがあると、なるべく近寄らないようにして、目に入らないようにします。ついこの間も、ある映画を見ていて、全長50cmもある魚を釣り上げ、ボートの上で生きたまま腹を切り裂いて内臓を出すシーンがあり、思わず目をそらしてしまいました。逆に、生きている動物や魚を見ても、「こんなにかわいくて美しい生き物を食べることなんて二度とできない。」 と思います。たまに (特に日本に帰ると)、「肉も魚も食べないなんて、我慢強いねえ。」 と言われたりするのですが、私としては食べたいという気持ちを抑えているわけではないので、我慢強いわけではないのです。

何を食べて何を食べないかというのはその人の自由だと思うし、肉や魚を食べる人を批判するつもりは全くありません。私は、家族や友人にもベジタリアンでない人が多く、食事の時に隣の人が肉や魚を食べていても平気です。ただ、肉や魚を食べない生活を何年もして生まれる感情というものがあって、それは歳月をかけて養われていくものだと思います。その感情は、そういう生活を長くしたことのない人には絶対に理解できないだろうと思いますし、「肉や魚をたまに食べるベジタリアン」 という人にも理解できないだろうと思います。前にも書いたように、私自身も肉や魚を食べていた時期があったので、経験上そう思うのです。

うちの夫は、物心ついたころから肉を食べることに疑問を感じ、ベジタリアンになることを主張して、仕舞いには家族をベジタリアンに変えてしまったという人 で、虫に関しても私の比ではありません。プールに泳ぎに行って、水に浮いて死にかけている虫を見つけると、わざわざ手ですくって助けたりします。結婚式の日に、周りの人達に笑われながら、グラスの水に落ちた小さな羽虫を必死で救っている彼を見て、「こういうところが好きなんだよなあ。」 とぼんやりと思ったりしたのでした。

パーマリンク 8件のコメント

ガレット・デ・ロワのレシピ

1月 12, 2009 at 6:14 pm (食べ物 / ベジタリアン)

先日、ガレット・デ・ロワについて書いた際、sarahoctavianさんきみーさんから、「レシピを知りたい」 というリクエストをいただきました。ありがとうございます。今日はそのレシピの紹介です。冷凍パイ生地にクレームダマンド (アーモンドクリーム) を詰めて焼くだけの簡単レシピです。

galette_des_rois1

クレームダマンド (アーモンドクリーム) の材料
・バター 75g (室温で柔らかくしておく)
・グラニュー糖 75g
・卵 1個
・アーモンドパウダー 75g
・ラム酒 大さじ1 (お好みで)

ボウルにバターを入れ、ハンドミキサーでクリーム状になるまでよく練ります。グラニュー糖を入れ、よく混ざったら、卵を入れて均等になめらかになるまで混ぜます。アーモンドパウダーを入れて混ぜ、お好みでラム酒を入れます。

バターを塗ったパイ皿 (21cm型を使いました。) にパイ生地を敷きます。クレームダマンドを載せ、平らにのばして、アーモンドを一粒入れ、もう一枚のパイ生地をかぶせます。表面に卵黄を塗って、ナイフで模様を描き、200℃のオーブンで40分ほど焼きます。焼きあがったらオーブンから取り出して、茶漉しで粉砂糖を振り、温度を上げたオーブン (220℃くらい) に再び入れ、粉砂糖が溶けるまで焼いて、できあがり。

※クレームダマンドは、ひとつ材料を足すごとに、よく混ぜるのがコツです。ハンドミキサーを使うと楽にできます。本当は、バターは無塩バターを、砂糖はグラニュー糖でなく粉砂糖を使うのが王道だとは思いますが、普通のバターでもグラニュー糖でも平気です。

※ラム酒はお好みですが、私はほのかな香りとコクが出るので、いつも少し使います。

※最後に粉砂糖を振って焼くというのは省いてもかまいませんが、つやが出てできあがりがよく見えるので、私はパイを焼く時はたいていこうして仕上げます。

※うちではアーモンドがフェーヴの代わりです。切り分けて食べる際、アーモンドが入った一切れを受け取った人が王様となります!

パーマリンク 10件のコメント

ヘンリーくん掃除機

1月 10, 2009 at 7:13 pm (イギリス & ブリストルの生活)

イギリスではおなじみ、Henry という名前の掃除機。英国Numatic社製。上目づかいの顔がキュートです。

henry_vac

これが日本に進出して密かな人気を呼んでいることを、ぐらぐらさんの掲示板で知りました (ぐらぐらさん宅では最近、ヘンリーくんを購入したのだそうです)。「へえ~、日本でも売られてるんだ」 と軽く驚いたのですが、更に驚いたことには、ヘンリーくんグッズまで売られているというのです。Henry House というヘンリー専門店があって、そこではヘンリーくんのTシャツ、カレンダー、トートバッグ、フィギュアなんかが売られています。これにはびっくり!イギリスではヘンリーくんは、業務用色の強い掃除機です。まあ、家庭で使っている人もいるのだとは思いますが、学校や店の中なんかで見かけることが多いです。そんなヘンリーくんがグッズ化しているとは・・・!あまりぱっとしないキーホルダーとピンバッジはNumatic社製らしいですが、他の手の込んだデザインのものは、日本製みたいですね。Tシャツなんて、色もデザインもいろいろあって、なかなかかわいい。それにしても、なんでもキャラクター化、グッズ化してしまう日本人はすごいですね。イギリス人の夫に見せたらうけていました。イギリス人へのプレゼントにしたら、案外喜ばれるかもしれません。

更に日本では、本体とホースをまとめて収納できる 「ヘンリーくんのおうち」 というものまで売られています。これも本国イギリスでは見たことがない!・・・と思ったら、「本来は英国での店舗用のディスプレイセットなのです。つまり販売促進グッズというわけです。」 という説明がありました。

henry_house

なるほど~。確かにかわいい。それに、以前の仕事場にヘンリーくんがいたことがあるのでわかるのですが、ヘンリーくんって本体とホースをまとめることができないので、収納しにくいんですよね。この 「おうち」 があれば、すっきりと収納できそうです。でも・・・でも・・・すっごい場所取りそう!!うちは狭いから無理だわ~。しかし、今、ふと思い立ってうちのダイソンの掃除機を見てみたら、これもかなり場所取ってますね。どうせ場所取るなら、味気ないダイソンよりも、愛嬌のあるヘンリーくんの方がいいなあ・・・。

パーマリンク 2件のコメント

Halfway Down the Stairs

1月 8, 2009 at 12:26 am (イギリス & ブリストルの生活, 音楽)

クリスマスのプレゼントにもらった、マペット・ショー (The Muppet Show) のDVDボックスセット。

muppet_show_dvd_s1

マペット・ショーに出てくるロルフという犬のピアニストが大好きだということは以前に書きましたが (>Rowlf the Dog)、ロルフ以外のシーンは実は見たことがなかったのです。こうして番組全体を見てみると、番組内でのロルフの位置づけもはっきりと見えるし、ロルフ以外のキャラクターもかわいくて、すごくおもしろいです。セサミ・ストリートと同じジム・ヘンソンの作品ですが、セサミ・ストリートが子供向けの番組であるのに対して、マペット・ショーは大人も子供も一緒に楽しめるようにできていて、中には子供にはわかりにくいだろうな、という内容もあります。

昨晩見たエピソードの中に、蛙のロビンが “Halfway Down the Stairs” という歌を歌うシーンがあって、これにはなんだかじーんと感動してしまいました。

「階段の上でも下でもなくて、真ん中が僕の座るところ」 という内容の歌なんですが、ロビンの素朴な歌と、あどけない仕草と、やさしいピアノの伴奏が一体となって、何とも言いがたい雰囲気を作り出しています。歌詞も、「階段のことを歌っているけど、これって実は人生の話?」 と考えてしまう深い内容のように私には思えました。私は全く知らなかったのですが、この詩は 「くまのプーさん」 の作者のアラン・アレクサンダー・ミルンによるものなのだそうです。詩はこちら。>Halfway Down

私もいつも階段の真ん中にいたいなあ。

パーマリンク コメントを書く

次ページへ »