笑い癖

1月 29, 2009 at 5:02 pm (日々のこと)

私は、笑ってはいけない時に笑いたくなってしまうという、困った癖がある。どんな時に笑いたくなるのかというと、非日常的でシリアスな場面である。先日も、視力検査に行って、笑いがこみあげてきてしまった。わけのわからない機械がたくさんある薄暗い部屋の中で、検査官と2人っきりである。ここまでで既にもうおかしい。更に、レンズの度を調節するための変な丸い眼鏡をかけさせられたり、目をライトで照らして覗かれたり、遠くに見える文字を声をあげて読まされたりする。これはどう考えてもおかしい。奥歯をかみ締めて、なんとか笑いをこらえたのであった。

歯医者も同じくおかしい。未来の椅子みたいなのに寝かされて、マスクをつけた歯科医が私の口の中を覗いているのである。そして、変な音を立てる色々な機械が次々と口の中に入ってくる。これもかなりおかしい。

うちの実家には、毎月の父親の命日にお坊さんがお経を上げに来るのだが、そこでも私は笑ってしまう。親戚が集まって、お坊さんの後ろに並んで正座をし、厳粛にお経を聞いている。おかしい。笑ってはいけない場なのだからきちんとしなくては、と思うと更におかしい。ぽっく、ぽっく、ぽっく、、、と執拗に続く木魚の音に私の緊張は高まり、ち~んというところで、たまらずぷっと吹き出してしまう。横を見ると、兄の肩が震えている。笑いをこらえているのである。そんなのを見てしまっては、もうだめである。目に涙を浮かべながら、早く終われ、早く終わってくれ、と願うばかりとなる。

こんな困った癖を持った私であるが、最大のピンチは、現夫との結婚式の時であった。指輪を交換して、誓いの言葉を述べるという、結婚式で一番大切で感動的な場面である。まず、夫が誓いの言葉を言いながら、指輪をはめてくれた。私達は結婚という形にそれほど重きを置いていたわけではないし、式もごく近い身内と親友だけの質素な人前式にしたのだが、それでもやはりこの瞬間は私の胸に感動を呼んだのである。感動の涙をこらえながら、さあ、次は私の番だ、と思って夫の顔を見た瞬間、急に笑いがこみ上げてきてしまった。口元をハンカチで覆って泣いているふりなどをして必死でごまかしたのだが、やはりみんなにはばれてしまったようである。こういう大人気ない癖は早く直したいと思っているのではあるが、なかなか直らないのが癖というものである。式の後に友人らが、「現実味があってよかった」 とフォローしてくれたのが、せめてもの救いであった。

4件のコメント

  1. ぺたぺた のコメント

    ゆきさんの結婚式を見ていたら、きっと私もふきだしていたに違いない・・・
    私も、たまにむしょうにおかしくなって笑いを止められないときがあります(笑)

  2. ogitetsu のコメント

    これって、男だけかと思ってました。
    漫画家の蛭子能収とかは、父親の葬式でクスクス笑ってしまったそうです。しかも兄弟そろって。

    僕も変な場面で笑うことが多いですが、一番困るのは、まじめな時に、すごく下らないジョークを飛ばしたりするところです。
    たとえば、目の検査なんかで、医者が目の中を覗き込んでると、「小人さんでも、いますかね?」とか聞いてしまうのです。
    もちろん、相手には怪訝な顔をされます。

    僕の頭の中では、洞窟の様に暗い目玉の中で、遊んでいるおとぎ話の小人さんが、突然ライトに照らされてマブしがっているビジョンが、頭に浮かんでいるのですが… まっ、いいか。

    いい歳して、だって? いいじゃんか、ふんふんふん。

    おぎ

  3. Yuki のコメント

    >ぺたぺたさん

    ありますよね~。笑いを止められない時。

    私は笑ってはいけない時に限って笑いたくなって、笑っちゃいけない、笑っちゃいけない、と自分に言い聞かせるんですが、それがまた可笑しくて、もう、どうしようもないですね。

  4. Yuki のコメント

    >オギさん

    蛭子さんは、普通の人には可笑しくないことがツボにはまってしょうがないらしいですね。そんな人だからこそ、ああいう作品が書けるんだという気もします。

    オギさんも、大人気ない大人組ですね。しかし、小人はオギさんの目の中で何してるんでしょうね?靴でも作ってるとか?

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