Barry Norman のピクルド・オニオン
食べ物の好き嫌いはほとんどない私ですが、唯一と言っていいほど苦手なのが、ピクルド・オニオン。小ぶりの生の玉ねぎを酢漬けにしたものです。イギリスではよく食べられるのですが、つんとした酢の匂いと味と、玉ねぎの青臭さが大の苦手なのです。そんな私のピクルド・オニオンに対する見方をすっかり変えたのが、Barry Norman のピクルド・オニオン。
Barry Norman は有名な映画の批評家なのですが、数年前からこのピクルド・オニオンを売りに出しました。一家に代々伝わるレシピなのだそうです。

他のピクルド・オニオンに比べて酢の酸味がきつくないし、玉ねぎも玉ねぎ臭さ (?) が抜けています。そしてその代わりに、たっぷりと入ったスパイス。ピクルド・オニオン恐怖症だった私でも、病み付きになるほどのおいしさ。嫌いだった食べ物がおいしく食べられるようになるというのは、新しい世界が開けたような感動があります (大げさ)。ノーマンさん、ありがとう。
チーズとマッシュルームのパンケーキ
昨日は 「シュロブ・チューズデー」 (Shrove Tuesday)。イギリスでは 「パンケーキ・デー」 といって、パンケーキを食べる習慣があります。うちではイギリス風パンケーキを作るのは夫の仕事と決まっているので、今年も夫任せでございました。
パンケーキといえば、去年アムステルダムに遊びに行った際、友達が作ってくれたチーズ入りのパンケーキがものすごくおいしかったんですよね。それにインスパイアされて (というか真似て)、今年のうちのパンケーキはチーズ入り。夫の提案でマッシュルームも入りました。

パンケーキを普通に両面焼いて、仕上げにおろしたチーズと炒めたマッシュルームを載せて、2つ折にして完成。とろけたチーズとマッシュルームが絶妙においしい。

同じイギリスでも、スコットランドのパンケーキは小さくて厚みがあってふわふわしています。日本のホットケーキの小さい版みたいな感じです。所変わればパンケーキも変わる・・・。おもしろいものです。
Chicago
今回入った伴奏の仕事には、ミュージカル 「シカゴ」 からの2曲が入っています。ミュージカルって、若い頃は好きだったのですが、最近はちょっと苦手です。「なぜここで歌う?なぜここで踊る?」 とつっこみたくなってしまうんですよね・・・。それでも好きなミュージカルはいくつかあって、「シカゴ」 もそのひとつであります。音楽もいいし、女性達は皆したたかで型通りのラブ・ロマンスのシーンは一切なし。それに何しろ、スターの座を勝ち取ろうと奮闘する女性達の話なので、歌ったり踊ったりする場面も自然な流れで見られるのが好きなのです。そういう意味で、このミュージカルは映画版もお気に入りです。ミュージカル映画というと抵抗がある方も多いかと思いますが、この作品はあまり違和感なしに楽しめると思います。

何といっても、ロキシー役のレニー・ゼルウィガーと、ヴェルマ役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズが最高にかっこいい。ゼタ=ジョーンズも存在感がありますが、ゼルウィガーのロキシーは名演だと思います。私はこういうコケティッシュさを売りにした女性は大の苦手なのですが、彼女のロキシーは不思議と魅力的です。ゼルウィガーはかなりシリアスなランナーだそうで、なるほど、とても美しい身体であります。私は食べないことだけで痩せた身体の女性は好きではないんですよね。私が美しいと思うのは、彼女のような、鍛えて整えた身体なのです。

せっかくなので、今日は、この映画から2曲アップしたいと思います。
まずは、「監獄タンゴ (Cell Block Tango)」。素晴らしい演出で、この映画では一番好きな曲。6人の女性が、自分の犯した犯罪の成り行き (すべて男性がらみ) を歌う歌で、皆さんセクシーで迫力あってかっこいい。特にこの曲のキャサリン・ゼタ=ジョーンズはすごいです。
>Cell Block Tango

もう一曲は、レニー・ゼルウィガーが歌う「ロキシー (Roxie)」。文句なしにかっこいいです。
>Roxie
リチャード・ギアも出ていますけど・・・私は実は彼は苦手なんですよね・・・。かっこいい男性は大好きですが、こういう甘~い感じの顔が苦手なのと、あと、声もちょっと苦手で、この映画では歌も踊りも苦手です・・・。まあそれはさておき、久しぶりにまた映画が見たくなってきました!
タイ・バジル
ここ数日、伴奏の仕事に追われております。以前、かなり大変な伴奏の仕事があって (>伴奏者は辛いよ)、まあ、あの時ほどではないのですが、それでも今回も24曲。好きなこと (音楽) が仕事というのは、本当にありがたいことなのですが、そのぶんジレンマを感じることが多いのも事実です。

写真は、夫が買って来たタイ・バジル。うちでは、バレンタインズ・デーは夫が夕食を作ってくれことになっているのです。あまりに生き生きとして大きな束だったので、写真を撮りました。タイ・カレーは激辛でしたが、おいしかったです。
ブラック・ジャック
手塚治虫さんのブラック・ジャック。英訳版です。
日本の漫画やアニメなどが好きな友達が、近々イギリスを離れることになったので、「そうだ!ブラック・ジャックを餞別に送ろう!」 と思いついたのです。飛行機の中ででも読んでもらえたら・・・と思って。ブラック・ジャックは兄が持っていたのを読んだりして、昔から大好きな漫画です。友達のために買うはずが、誘惑に負けて自分用にも1冊買ってしまった・・・。

日本の漫画はこちらでも人気があって、英訳もたくさん出ているのですが、「わざわざ英訳で読まなくてもなあ」 という思いや、「このおもしろさが英語で伝わるのかなあ」 という思いがあって、これまで読んだことはありませんでした。でも、ブラック・ジャックは英語でもとてもおもしろかったです。

それにしても・・・かっこいいなあ、ブラック・ジャック。私は昔から、世の中のシステムにうまくはまりきれない人に惹かれる傾向があるので、ブラック・ジャックみたいな人には胸ときめくんですよね (笑)。ピノコが惚れるのもわかる (爆)。
今回は第一巻だけ買ったのですが、読んだら全部欲しくなっってしまいました。でも、全巻そろえるとなるとけっこうなお金になるし、場所も取るしなあ・・・。
マッサージボール
クリスマスに夫のお姉さんからいただいたプレゼントのひとつ。マッサージボールです。プラスティック製のボールにイガイガがついただけというシンプルな構造なのですが、これが気持ちいい~。

手で握ったり、壁に当てて背中で転がしたりと使い方は色々ですが、私はもっぱら、足で転がすのがお気に入りです。以前は足のマッサージには手でぎゅうぎゅう押して使うマッサージ棒を使っていたのですが、このボールだと手が自由に使えるのが嬉しいです。こうしてブログを書いている最中も、足元ではごろごろ・・・。足の甲に載せて、もう一方の足で転がすという技を使うと、足の裏だけではなくて全体をマッサージすることもできます。はあ~。
本当の戦争の話をしよう
最近読み終えた本。ティム・オブライエン (Tim O’Brien) の 「本当の戦争の話をしよう」。
何年か前に一度読んで、その時はあまりぐっときた覚えがないのだけれど、改めて読んでみると、すごくおもしろい。

翻訳と解説は村上春樹による。以下、解説の一部。
「オブライエンはもちろん戦争を憎んでいる。でもこれはいわゆる反戦小説ではない。あるいはまた戦争の悲惨さや愚劣さを訴えかける本でもない。この本における戦争とは、あるいはこれはいささか極端な言い方かもしれないけれど、ひとつの比喩的な装置である。それはきわめて効率的に、きわめて滑稽に、人を傷つけ狂わせる装置である。それがオブライエンにとってはたまたま戦争であったのだ。そういう文脈で言うなら、人は誰もが自分の中に自分なりの戦争を抱えている。そしてある意味では誰もが本当の戦争の話を語れるはずなのだ。だから本当の戦争の話とは戦争についての話ではないのだ - それがオブライエンの言いたかったことではないだろうかと私は推測する。」
私はこの解説を本文の途中で読んだのだけれど、上記の部分は納得がいかなかった。その時点では、この小説は (オブライエンの独特のスタイルであるとはいえ)、戦争の悲惨さを訴える切実な反戦小説にしか思えなかったからである。しかし、全てを - 特に最終項の 「死者の生命」 を - 読み終えたあとで、ああ、そうか、そういうことだったのかと、「すとん」 と納得がいった。
私は、5年ほど前に前の夫を亡くしてから、理解できるようになった本が増えた。それまではあまり共感できなかった本を読み返してみて、感動することが多くなったのである。私の人生にとって、彼の死は戦争のようなものである。そして、彼と共に私の中の一部は死に、新しい一部が生まれたのだと思う。
そりすべり
再び雪ネタ (笑)。昨日はお昼休みに、そりすべりに行きました (爆)。雪が降ったといってもほんの一日ですし、日が昇ると共に気温が上がって溶けかかっていたこともあり、芝生が見えるほどの薄い雪でした。それでもやはり雪が積もったということで、みんな高揚していたみたいですね。けっこうたくさんの人がそりを持ってやって来ていました。


子供ばかりだろうと思っていたら、大人もけっこういます。いい歳した大人が、そりに乗って楽しそうに滑り降りて行くのを見ると、こちらまで楽しくなってしまいます。好きだなあ、こういう大人達。
子供っぽさを表す言葉に、childish と childlike があります。前者は 「幼稚、大人気ない」 というネガティブな意味で使われることが多いですが、後者は 「子供のような遊び心を忘れない、無邪気」 という感じで良い意味で使われます。私もできれば、あまり冷めた大人にはなりたくないなあ、と思います。年を重ねて賢明になることと、冷めたり皮肉になったりすることは別だと思うのです。色々と経験を重ねて賢くなっても、遊び心や熱さを持ち続けることは可能なのだと、年上のかっこいい友人達を見て思います。
さて、昨日は節分だったので、豆まきをしました。といっても、私は北海道出身なので、撒いたのは例によって落花生です。
>過去記事: ピーナッツを撒く
真夜中のスノーマン
例年にない大雪に見舞われたイギリス。ブリストルでも昨日は、朝から降り始めて夜になってもやみませんでした。夜も10時過ぎになって、庭に降り積もった雪を窓から眺めながら思い立ったこと・・・そうだ!雪だるまを作ろう!
「い、今から?」 とちょっと尻ごむ夫をよそに、外に飛び出す私。こうして、夜中に雪だるまを作るあやしいアホ夫婦の図となったのであります。

しかし・・・朝になったら崩れていて、正にレイモンド・ブリッグズ (Raymond Briggs) の本状態 (泣)。

いまだにこの本のエンディングを読むと、ブルーになってしまう私であります。しかし、あの終わり方は、ブリッグズ的というか、イギリス的というか・・・何というか、非常に現実的ですよね。
雪やこんこ
今日は雪です!朝からほとんど休みなしで降っています。ここ数年、ちらちらと降ることはあったけれど、今日のような本格的な雪は本当に久しぶりです。うれしくて、寒さも忘れて外に飛び出しました。
いつもの散歩道も、すっかり雪景色。雪合戦をしたり、雪だるまを作ったりしながら歩く、大人気ない大人が2人 (私&夫)。子連れでもないのにこんなことをしているのは私達ぐらいだろうと思ったら、帰りにもう一組、雪だるまを作っている大人達がいました。雪は大人を童心に返すのかもしれません。



横を歩く夫の顔を見上げながら、ああ、そういえば、彼とこうして雪景色の中を歩くのは初めてなんだよなあ、とぼんやりと思いました。楽しい思い出が増えていくのは、それがいつかこの世から消えてしまうことを思うと少し切ないけれど、やはりうれしいことであります。