忌野清志郎を偲ぶ - その3 ・ ザータイマーズ

5月 15, 2009 at 9:13 pm (音楽) ()

ブルース・ジャム・セッションがあるので、毎週通っているパブがある。ある晩、そこの駐車場が工事中で、工事の道具やらヘルメットやらが散らばって残っていたことがあった。それを見た私の夫が、「このヘルメットをかぶって、パブに乱入しよう!そして、『土木作業員ブルース』 というのを歌うのだ!」 と冗談を言い、それを聞いた私は、「そんなのはね、もうとっくの昔にキヨシローがやっているのよ。」 とたしなめたのでる。

timers

タイマーズは、肝がすわったバンドであった。土木作業員の格好をして、手ぬぐいで顔を覆って、(バレバレであったにもかかわらず) 最後までメンバーの本名は明かさず異名を使い、ゲリラライブで反社会的な歌を歌った。清志郎はこの頃、反戦・反核を歌ったRCのアルバム、「カバーズ」 が発売中止になったことで、かなり頭にきていたのだろう。

そんな過激なバンドであったにもかかわらず、遊び心もふんだんに持ち合わせていたのが、タイマーズの楽しいところである。真面目な過激バンドでありつつ、清志郎が得意とした言葉遊び (ダジャレともいえる) がいたるところに見られるお遊びバンドでもある。そもそも、ザ・タイマーズというバンド名も、ゼリー、トッピ、ボビー、パーというメンバーの名前も、ザ・タイガーズのジュリー、トッポ、サリー、ピーのパロディであるらしい。

『タイマーズのテーマ』 という曲の歌詞は、「Hey Hey We’re THE TIMERS Timerが大好き かわいい君と トリップしたいな」 というものである。つまり、タイマーズとは、大麻ーズなのである。
タイマーズのテーマ / The Timers

ロック調の曲で、普通なら 「イェ~イ!」 と歌うところを、「ぜ~い!」 と歌った 『税』 という曲もあった。様々な税の名前を挙げるこの曲は、しまいには、「そりゃないぜ~い」 とか、「俺にギターを買って欲しいぜ~い」 などと発展する。
税 / The Timers

ブルースにのせて 「まわりはワナで~ガンジャがらめ~」 という歌詞を歌った 『まわりはワナ』 という曲では、今、絶対に普通に 「マリワナ」 って言っただろ!と突っ込みたくなってしまう。この曲はもう、ダジャレのオンパレードである。
まわりはワナ / The Timers

生放送のテレビの音楽番組で、『イモ』 という曲を演奏するはずだったのが、本番になって急遽歌詞を変えて、『FM東京』 という歌にして歌い、放送禁止用語を多用してFM東京を攻撃したこともあった。これはWIkipedia によると、反核を歌ったRCサクセションの 『サマータイムブルース』 が放送禁止になったことと、友人の山口冨士夫の曲がFM東京で放送禁止にされたことへの反撃であったらしい。
FM東京 / The Timers

個人的に私が好きなタイマーズの曲は、『Long Time Ago』 である。タイマーズの曲はブルースのテイストが強いものがけっこうあって、そういう面でも私のツボにはまったのだと思う。
Long Time Ago / The Timers

それから、『宗教ロック』。清志郎の葬儀は、やはり無宗教で行われたそうである。ニュースやYouTube の映像で見たけれど、密葬も本葬も、忌野清志郎という人の行き方が良く表れていたものだったと思う。
宗教ロック / The Timers

2件のコメント

  1. Mev のコメント

    すっごく面白かったです!すべての動画が。元気でぶっ飛んでいるキヨシロを見られてうれし涙にくれました。 

    私ごとですが、1989といえば、結婚して1年のころで、仕事がめちゃくちゃ忙しくて、見るテレビはプロ野球ニュースとタモリ倶楽部くらいでした。。。だから、この「あららやっちゃった」生放送FM東京批判歌は噂は聞いたものの、実際に見たことがなかったです。なんて新鮮!
    楽しませていただきました。どうもありがとうございました。

    • Yuki のコメント

      >Mevさん

      楽しんでいただけで何よりです。
      私もしばらく聞いていなかった曲を久しぶりに聞いたりして楽しんでいます。それで改めて思ったのですが、清志郎って歌う時の言葉がとてもはっきりしていますよね。歌詞が聞き取りやすい。それだけ歌詞を大事にした人だったんだろうな、と思います。

      ところで、私は空耳アワーが大好きでした!

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