忌野清志郎を偲ぶ - その4 ・ Imagine
どうして日本語でロックを歌うのかと聞かれた清志郎が、「英語ができないから。言葉の意味がわからなくては歌えない。」 と答えていたのを、どこかで読んだ記憶がある。忌野清志郎は、歌詞をとても重要視したミュージシャンであったと思う。彼の歌う歌は、何しろ歌詞が聞き取りやすい。曲を知らない人が聞いても、だいたいの歌詞は聞き取れるであろうと思う。そして、彼の書く歌詞は、愛の歌であれ、社会に疑問を訴えかける歌であれ、メッセージの込められたものが多かった。最後まで、「伝えたいことがあるから歌う」 という姿勢を崩さないミュージシャンであったと思うのだ。そして、音楽の持つ、メッセージを伝える力というものを信じていた人であり、音楽を通してメッセージを送ることや受け取ることの心地良さをよく知っていた人だと思う。それはたぶん、彼がまだ若い頃から憧れてきた、オーティス・レディングや、ジョン・レノンから学んだことなのだろう。
清志郎が日本語で詩をつけた Imagine は、ジョン・レノンのオリジナルの意図をしっかりとわかりやすく表現しつつ、日本語の詩としての美しさや説得力も兼ね備えた素晴らしい仕上がりとなっている。

この曲が収められたRCサクセションの「COVERS」 というアルバムは、その反核・反原発の内容から、発売中止となった (詳しくは>Wikipedia: COVERS (RCサクセション))。過激で皮肉な歌が多かったこのアルバムを締めくくる曲はしかし、この祈るように演奏される Imagine だったのである。