弦チェレ
大学時代、バルトークにものすごくはまっって、ピアノ曲はもちろん片っ端から弾いて、ピアノ以外の曲もスコアを見ながら聞きまくった時期があります。私は大学時代、留学時代は、進むべき道が見えなくて悶々とした生活を送っていて、今思い出だしても心が暗くなることも多いのですが (楽しい思い出ももちろんたくさんありますが。)、大学に素晴らしい図書館があったことは、あの頃の私が得た良い経験のひとつだと思っています。バルトークにはまった時期も、この図書館で楽譜とCDを借りて、試聴室に入り浸っていました。
さて、最近よく聞いているのが、「弦楽器・打楽器・チェレスタのための音楽」。当時も大好きでしたが、久しぶりに聞いて、またはまってしまいました。どの楽章も素晴らしいですが、私は特に第4楽章が好きです。バルトークが自身の作曲によく取り入れた民俗音楽的要素の強い、躍動感あふれる楽章。
>Bartók Music for Strings, Percussion and Celesta (IV) Dohnányi, NDR SO
私はバルトークを聞くと血が騒いで興奮してしまうのですが、大学時代にレッスンに持って行ったら、先生に、「私、こういう土着っぽいのはちょっと・・・」 と言われてしまったのでした (笑)。結局、「あなたには合うみたいねえ」 と言って見てくれたのですが、「血が騒ぐんです」 と言ったら、ちょっと引かれてしまいました (笑)。この先生はパリでイヴォンヌ・ロリオ (メシアンの奥さん) のもとで勉強した方で、なるほどそんなものなのかなあ、と思っていました。私はバルトークもメシアンも両方好きなんだけどなあ、と。
その後、バルトークの楽曲分析をするクラスを取ったのですが、私の年度末のレポートを見たそのクラスの先生が、わざわざ私の家に電話をくれて、「そうそう、血が騒ぐのよねえ」 などと言って、もりあがったこともありました。久しぶりに弦チェレを聞いて、そんなことを懐かしく思い出しながら、またバルトークを弾こうかなあなどと思っています。
Mev のコメント
7月 29, 2009 に 2:18 pm
滅多に聞かないですねー。1枚しか持ってないCDもあまりかけたことがなく。。。
血が騒ぐと言われたら聞かなきゃな。と、思いました。
動画検索して見つかった「5つの踊り」が思いのほかよくて、現代音楽典型でテンポや音がものすごく飛んで行って聞きづらいという印象を見事破ってもらいました。よかった。
http://video.google.co.jp/videoplay?docid=-4880592752635242335&ei=Xz9wSuClM5HyqAO4-NHXBw&q=bartok&hl=ja
Yuki のコメント
7月 29, 2009 に 10:12 pm
>Mevさん
バルトークは現代音楽の中でも比較的聞きやすい方ですよね。ルーマニア民俗舞曲はもともとピアノ曲として書かれたもので、それを後にアンサンブル用にアレンジしたのだったと思います。ストリングス・バージョンは聞いたことがなかったので、楽しんで聞きました。ありがとうございます。ピアノ・バージョンも素朴で素敵なので、ぜひ聞いてみてください。バルトーク自身の演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=cW4AHmTzyMo&feature=related
こういうのがお好きだったら、コダーイなんかもお好みに合うような気がします。
Mev のコメント
7月 30, 2009 に 2:06 am
バルトーク自身の演奏、録音はもちろん古いですが、とってもいいですね!
たしかに土臭いのかもしれないですが、個性的だし素朴で好きです。
コダーイ、聞いたことがなかったです。
さっそくYo-Yo-Maの東大寺演奏クリップがYoutubeにあったので聞いてみました。(さわりだけですが、Good)他のも探してみようかと思います。 CDを買わなくても聞けたりするので、便利な世の中だなあとしみじみ。
ogitetsu のコメント
7月 30, 2009 に 2:38 pm
上の演奏、良いですね。
土臭いというイメージより、僕には、ワインの貯蔵蔵の臭い(?)がします。
ハンガリーやブルガリアの土着の音楽が好きなので、この様な音色には親しみを感じます。
頭にカーッと血が昇るような情熱では無いですが、無表情に努めている顔とは裏腹に、胸に秘められた激しい情念みたいなものを感じます。ラテン系の情熱はすぐに冷めてしまうことでしょうが、この様な情熱は後を引きやすいんですよねー。
オギてつ
Yuki のコメント
7月 30, 2009 に 8:18 pm
>Mevさん
東大寺でコダーイを弾くヨーヨー・マ、見てみました。なかなか雰囲気があって素敵ですね。
ほんと、最近は便利な世の中になりましたよね。その分、昔のような、苦労して探し回って手に入れる喜びというのを感じることが少なくなったのも事実でしょうけれどね・・・。
Yuki のコメント
7月 30, 2009 に 8:23 pm
>オギさん
私はこういうのを聞くと、胸が熱くなったり、血がどくんどくんと脈打ったりしてしまいます。
胸に秘められた激しい情念というのは、日本人にも共通するものかもしれないですね。
LiLA管理人 のコメント
8月 1, 2009 に 12:26 am
お、バルトーク。僕も学生の頃にはまって聴きまくったくちです。スコアも欲しかったんですが、バルトークのスコアって、当時はすごく高かったんですよね。今はピアノ曲集とか日本でも普通に売られていますが。
弦楽四重奏が特に好きで、これは未だに何度も聞き返してます。「中国の不思議な役人」(変な名前)なんて、血湧き肉踊ります。弦チェレとかも聞き始めたら、また病気が再発しそうです。
Yuki のコメント
8月 3, 2009 に 5:46 pm
>LiLA管理人さん
バルトークって、はまる人はどっぷりとはまるみたいですね。
「中国の不思議な役人」、私も大好きです。正に、血湧き肉踊りますね。