ドラッグをめぐる問題 - 日本の場合

11月 25, 2008 at 11:31 am (日本)

今回の日本での滞在中、大きなニュースとなっていたのが、大麻汚染である。以前にも書いた通り (>ドラッグをめぐる問題)、私は社会問題としてのドラッグに関心があるので、今回の大麻に関するニュースもとても興味深いものがあった。少し前には、相撲界での大麻使用が問題になっていたが、今回ニュースとなったのは、プロ・テニス・プレイヤーが大麻所持の疑いで逮捕されとことと、大学生がキャンパス内で大麻を販売して逮捕されたことである。

こういうニュースはいつも、スキャンダラスに報道される。ニュースを見る者が、「スポーツ選手や大学生が大麻を吸うなんて、世も末だ。」 と思うように作られている。ドラッグについて曖昧な知識しか持たない一般の人が、「大麻は恐ろしいものだ。」 という刷り込みをされるようにできている。

このような報道の仕方は、ドラッグに対する恐怖を人々の心に引き起こす。恐怖心を煽って人々をドラッグから遠ざけようとするやり方は、大半の人には効き目があるかもしれない。でも、どんなに 「ドラッグは危険だ。犯罪だ。」 と訴えても、ドラッグに興味を持つ人やドラッグを求める人が絶えないのが現実である。危険だ違法だと訴えるだけで撲滅できるようなものなら、ドラッグ問題はとうに解決しているはずだ。

日本におけるドラッグ問題のひとつは、このような恐怖心ばかりを煽る報道の仕方や、違法ドラッグをすべてひとくくりにして 「悪」 とする情報源にあると思う。例えば、これらのサイト。
ノー!ドラッグ
薬物乱用防止 「ダメ。ゼッタイ。」 ホームページ

「ノー!ドラッグ」 のサイトでは、覚せい剤、大麻、シンナー、コカイン、LSDを並べて、全て同等に害があるように書かれており、私はとても驚いた。こういう情報は非常に危険である。大麻を興味本位で吸ってしまっというような人が、「なんだ。みんな恐ろしいものだって大騒ぎするけど、ドラッグなんてぜんぜん危険じゃないじゃないか。」 と他のハードドラッグにも手を出すきっかけを作っているようなものだ。これが、大麻がゲートウェイドラッグ (ハードドラッグへの入り口となるドラッグ) であると言われる原因のひとつである。大麻とハードドラッグを明確に区別する正しい情報が与えられれば、大麻からハードドラッグへ移る人の数は少なくなるだろう。

本当にドラッグ問題を減少したいと思うなら、大麻が煙草やアルコールよりも危険だという医学的根拠はどこにもないということや、ニコチンやカフェインやアルコールに比べて依存性が非常に低いことや、大麻を吸って死亡するようなことはないということを、きちんと書くべきであると思う。そして、コカインやヘロインなどは、大麻なんかとは格が違うハードドラッグだということを、明確にするべきである。

「ダメ。ゼッタイ。」 のサイトでは、各ドラッグについての詳しい説明がされているが、大麻についてはでっちあげもいいところである。まあ、煙を吸うので喉を傷めることはあるにしても、それじゃあどうして煙草については触れないのだろう、という疑問が湧く。その他の身体的影響、精神的影響については、読み手に恐怖心を引き起こすのが目的の、根拠のないでっちあげばかりである。仮にもし事実だったとしたら、誰がいつ発表した研究結果で、何パーセントの人にそのような症状が出ているのかを明記するのが筋ではないか。

このようなサイトで語られるのは、いつも違法ドラッグについてばかりで、合法ドラッグである煙草やアルコールやカフェインについては一切触れることがない。害があることがこれほど明らかな煙草やアルコールが合法なのに、なぜ大麻が違法なのかという説明もない。これにはきちんとした歴史的背景 (陰謀と言った方がいいかもしれない。) があるのに、そんなことはもちろん語られない。それを書いては都合が悪いからである。

このようなサイトに限らず、大麻も他のハードドラッグもひとくくりにして 「ドラッグは社会問題だ。撲滅させよう。」 などと叫ぶ人達は多い。そういう人達は、日中はコーヒーやカフェイン剤、夜はアルコールを摂取することを当たり前とする生活の中で、自分がドラッグを使用しているという意識がないことがほとんどではないだろうか。大麻解放を主張する人達に言わせれば、「あなたの飲んでいるそのコーヒーやワインだって、大麻と何ら変わりがないいんですよ。法律で合法とされているかどうかの違いです。」 ということになるだろう。なぜ煙草やアルコールが合法で大麻が違法なのかをしっかりと考えたこともない人が、偏った情報を鵜呑みにして、「大麻は人間をダメにする。」 とか 「ドラッグは大きな社会問題だ。」 などと言っているのを見ると、私の心は苛立つのである。

撲滅なんてできるはずがない。ドラッグ問題の真の解決は、「いつの世にもドラッグを求める人は存在する」 ということを認めて、それを前提として対策を考えることから始まるのではないだろうか。そして、恐怖心を煽るだけではなく、正しい情報を人々に与えることであると私は思う。

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ドラッグをめぐる問題

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緊張を力に変える

11月 15, 2008 at 7:49 pm (フィットネス / スポーツ, 日本)

日本滞在中は、日本シリーズの真っ只中でした。5戦目が終わった時点では、このまま巨人が勝つのかなあという感じで、報道も巨人寄りだったのですが、6戦目での西武の岸孝之投手がすごかった!プロ2年目にして初めての日本シリーズ。4戦目では147球を投げ、毎回奪三振で完封勝ちをした岸くん (Wikipedia によると、初登板で初完封と毎回奪三振をともに達成したのは史上初だそうです)。その疲れも残っているはずなのに、中2日でリリーフ登板して、西武のピンチを救い、優勝に導いた彼の姿は感動ものでした。

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極度のあがり症で、「マウンドに上がると吐きそうになる」 と語ったこともあるらしいですが、そういう人が、こうして緊張を力に変えて素晴らしいプレイをしているのを見ると、勇気が湧いてきます。私もあがり症で、クラシックのコンサートの前は、未だに毎回がくがくに緊張するので、そういう気持ちはとてもよくわかるのです (私のコンサートなんて、日本シリーズで投げるのとは比べ物にならないですが、それにしても)。緊張する人というのは、それを克服して力に変えた時、ものすごい力を発することがあると思います。音楽においても、たまに 「全く緊張しない」 という人がいますが、そういう人の演奏は何かちょっと物足りない気がするのです。まあ自分の演奏はさておき、適度に緊張した人の演奏の方が、胸にぐっとくることは断然多いと思います。世界的に有名で経験豊富なピアニストでも指先が震えていることがあって、そういうのを見ると、私なんかはすごく感動してしまうのです。

岸くんはインタビューも苦手なようで、緊張した面持ちで、間をあけながらぼそぼそっと話すところもかわいい。私はどちらかというと、自信満々でべらべらしゃべる男性よりも、シャイで控えめな男性が好みなので、こういう姿を見るとますます素敵だなあと思ってしまいます。背が高くて細いところも、マッチョ系が苦手な私の好み。(緊張を力に、、、とかなんとか言って、結局、落ち着くのは、岸くんがかっこいいということなのでした。)

大活躍だった6戦目の様子はこちら (岸くんは2:10ごろから登場)
読売-埼玉西武 ‘08日本シリーズ第6戦

4戦目の後のヒーローインタビューの様子はこちら
11/5 日本シリーズ ヒーローインタビュー

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13時間眠る

11月 12, 2008 at 11:38 pm (日本)

コメントのお返事が遅れてすみません。一週間ほど日本へ行っていました。昨日の夜に帰って来て、「時差ぼけで眠れるかしら」 などと言いながら12時頃にベッドに入り、30秒も経たずに爆睡。目が覚めたらお昼の1時というていたらく。お昼休みに夫が帰って来たので目が覚めたのですが、それがなかったらまだまだ眠り続けていた気がします。「まあこれだけ眠ったら、仕事が入っている夜の7時頃にはぱっちりと目が覚めているだろう。仕事中に眠くなるよりはましか、、、」 と思ったのですが、3時になっても5時になっても眠い。7時になってもやはり眠い。まあ確かに、日本にいた間は毎日数時間しか眠らなかったので疲れが溜まっていたし、時差ボケもあったのですが、それにしても異常な眠さです。。。ということで、日本に滞在して思ったこと、感じたことなどは、後日改めて書きたいと思います。

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Big Brother is Watching You

11月 14, 2007 at 1:26 pm (イギリス & ブリストルの生活, 日本)

今月20日から、指紋採取と顔写真の撮影が義務付けられることになった、日本の入国審査。特別永住者や外交官などを除く16歳以上の外国人が対象で、9割以上の入国者が対象になる見通しだそうですね。

イギリスでも近い将来、IDカードの保持が義務づけられることになります。IDカードには、指紋や顔写真などの個人情報を登録したデータベースにアクセスするための情報が記されています。「何も悪いことをしていなければ、個人情報を登録することに問題はないはず」 と言う人もいますが、不安を感じている人も多いです。例えば、個人情報を悪用しようと企む人が、データベースへのアクセスに成功したら?データベースを管理する人が、職権を乱用して個人情報を悪用したり、情報を誰かに流したら?更には、危険な人物が政権を握ることになったら?考えただけで怖いです。
IDカードと個人情報の登録に反対する キャンペーンも起こっています。
>NO2ID

日本で、外国人労働者や移住者に対する風当たりが強いのはいつものことですが、今回始まる入国審査については、個人的には、またアメリカにしっぽを振っている感がぬぐえません。外国人だからという理由で、何もしていないのに犯罪者同然に扱われるというのは、気持ちの良いことではないだろうな、と想像します。日本人ではない夫を持つ身としては、日本へ行くのがますますおっくうになりそうです。

>外国人の指紋採取、20日からスタート 成田空港で公開 (朝日新聞)
>入国審査の新システム公開 外国人から指紋、顔写真 (東京新聞)
>Will entry checks cross the line? (The Japan Times)
>Arriving outside Narita will be worse (The Japan Times)

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一年半ぶりの日本

5月 24, 2007 at 6:00 pm (日本)

10日ほど日本へ行って参りました。北海道はちょうど桜の時期。実家に着いた夜、スーツケースも開けずに夜桜を見に直行。満開は逃しましたが、まだ少し残っていてくれました。

sakura

一年半ぶりに会った姪と甥の成長ぶりにびっくり。(と言ってもまだ5歳と2歳。)こうして子供達の成長を目の当たりにすると、時は確実に過ぎているんだ、と実感します。

子供はそれほど好きではないのに、兄夫婦の子となるとやっぱりかわいい。亡き父にもかわいい姿を見せてあげたかったなあ。

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